


現在4代目が店を継ぐ鳥八は、佐々木さん一家が内丸桜山商店街に店を構えたのが始まり―。
屋号は創業者の佐々木善八氏にちなんで名づけられました。
また、盛岡の焼鳥文化は当店の「ジャンボ焼鳥」をきっかけに広がっていった、とも聞いています。
鳥八を築き上げた佐々木家への深い尊敬と感謝の気持ちを胸に、これからもその想いを守り続けていきます。

炭火焼鳥八本店
昭和49年創業の老舗焼鳥屋「鳥八」からのれん分けした、
盛岡市大通、「盛岡駅」近くの
「炭火焼 鳥八 分店(スミビヤキ トリハチ ブンテン) 」では、
代々受け継がれてきた技と想いを大切に、
一串一串丁寧に仕込んだ焼鳥をご提供しています。
鳥八の味を守り続けるため、
本店に顔を出すのも大切な日課。
日々感謝して、毎日の仕込みを始めます。

どの工程にも人の手があり、心があります。
仕込みから火入れまで手間を惜しまず、細部まで丁寧に仕上げる。
素材への感謝を忘れず日々積み重ねてきた手仕事が一つの料理となり、
「美味しい」に繋がっていくのです。

捌
き
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串
打
ち
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焼
き
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「あべどり」を中心に、岩手などの東北地方や北海道から仕入れた鶏肉を使用しています。
どう串を打ち、どう火を入れるかで味が決まると考えているからこそ、
厚みや大きさ、ハリや艶までしっかりと見極め、水洗いや氷漬けなど、部位に合った仕込みを行っています。

串打ちは焼き上がりをイメージしながら行います。
一般的には、串の根元の方が火が入りにくいため、肉を小さくすることが多いものです。
しかし当店では、炭を砂利のように細かく敷き詰め、焼きムラを無くす工夫を重ねたうえで、あえて均一な大きさに揃えています。

焼鳥の焼き加減は、湯気の立ち方や表面の色合いで見極めます。
炭に落ちた脂によって立ちのぼった煙を団扇で串に当てて香りをまとわせるのが、より美味しくする秘訣。
特に肉厚なジャンボ焼鳥は
火入れが難しく、高度な技術が求められます。
タ
レ

本店創業時から変わらない
創業当初より受け継いできた秘伝のタレ。
分店でもそのタレを継ぎ足し続けています。
寸分違わぬ配分と時間を守り、妥協を許すことなく地道に毎日作るタレこそ、当店の礎です。
塩

オリジナルブレンド
塩は岩塩を独自にブレンド。キリッと引き締めつつも、主張しすぎない絶妙な味わいです。
つまむ量、振り方、乗せ方、タイミング。串の表と裏。水分との関係性。この繊細な塩加減は、職人の指先にかかっています。
The salt is a unique blend of rock salt.
A secret sauce that has been passed down for many years.
炭
燃やせば燃やすほど小さくなる炭ですが、決して捨てることはしません。細かい炭を均一に並べることで火力を調整し、焼き加減を自在にコントロールするなど、最後まで感謝の気持ちを持って大切に扱っています。適材適所で使い分けるのも、職人の腕の見せどころです。

Our wide variety of menu items,
including our signature yakitori,
can be enjoyed as a course or à la carte.



当店は、串が売り切れ次第閉店となります。
なぜなら、私たちが目指しているのは「完売」だから。
儲けよりも大切にしている想いがあるのです。
養鶏場で見た鶏たちの姿。
その命を最後まで美味しくいただくという責任を、
私たちは決して忘れません。
仕入れや仕込みの段階から
フードロスの軽減を徹底的に意識しています。
万が一食べきれなかった場合は、お持ち帰りも可能です。
共に店を支えてくれる仲間や、足を運んでくださるお客様、
そしてこの盛岡という地域のためにも、
「完売」を目標に日々取り組んでいます。

かつては音楽の道を志していた私ですが、
縁あって創業50年以上の老舗「鳥八」で働くようになり、
気づけば10年。焼鳥の世界に魅了されていきました。
その年月の中には、忘れられないコロナ禍という試練も。
何度も諦めかけましたが、「店を絶やしてはいけない」という一心で、
仲間やお客様に支えられながら乗り越えることができました。
焼きの腕を認めていただけるようになった頃、「この味をもっとたくさんの人に届けたい」
という想いが芽生え、初ののれん分け店舗として独立しました。
音楽に対しても焼鳥に対しても情熱は同じ。
初代から受け継がれる技と信念を胸に、4代目として日々一本一本に向き合っています。










